2016.9.30 the HIATUS Hands Of Gravity Tour 2016 final
ハイエイタスのツアーファイナルでした。
ほんとに、ほんっっとうに楽しかった!!
今まで行ったどんなライブよりも。
単純に、あんなに安価なチケット代であそこまでの体験ができることは、やっぱり並なことではないなと思った。
細美さんの言葉は、すごいなあ。あの声で耳に届く言葉たちに圧倒される場面がなんどもあった。それは私が触れたことのない重さと熱量で、地の底にあるマグマみたいな、しずかな灼熱だったなあと思う。
個人的にSilver Birchと紺碧の夜にをどうしてもライブで聴きたくて、でも今回のアルバムに入ってる曲じゃないから聴けないかなあと思っていたんだけど、両方とも聴くことができた。
ファイナルだから特別なことを、ってやってくれたSomething Ever Afterも、アンコールのいちばん最後のGhost In The Rainも、曲の最初の一音が耳に飛び込んできた途端に幸福感が身体中を走って、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。嬉しくて楽しくてたまらないのに、それと同時にどうしたってさみしかった。
どのライブに行ってもそのお祭りの終わりを思ってさみしくなるのはいつものことなんだけど、ハイエイタスのライブはそのさみしさの色がほんとうに濃い。それはもちろん曲がもつ独特の温度によるものだし、個人的には初めてのワンマンがツアーファイナルだったということもあって、初参戦にして終わっちゃうのかあ、、という物理的なさみしさでもあった。
音楽や言葉に対して恋い焦がれるような思いを常に、それはもう呪いのように抱いていて、いろんなきもちをどうにか形にしようとしたりなんかするけど、なんだかやっぱり、いざ目の前にするとどうしようもなくなってしまうんだなあ。
細美さんの言葉はやっぱりちゃんと43年間生きてきた人の言葉で、同じことを私や私と同じ年数生きてきた人が喋ってもきっとあんな風な響き方なんてしない。絶対に。
きっと彼らの音楽は、私の目の前に立つその足元に辿り着くまでにたくさん遠回りをして、そのなかでたまに近道をみつけたりして、そんな冒険の軌跡を凝縮させた塊なんだろうなと思う。
私は最短距離を行くことがどうしても苦手で、どうしても遠回りをしてしまうところがある。不器用なだけということももちろんあるけど、近道を探すよりも遠回りしたときにみつけたものに価値をみてしまう。自分が目指すところに行くには致命的なことだなあと落ち込んでいたけれど、やっぱりそう悪いことでもないよなあ、とも思う。悩んで迷って苦しむことが圧倒的に多い毎日を過ごしているけれど、なんだかもっとシンプルに生きたほうがいいような気がしてきた。うまくバランスをとるにはどうしたらいいのかな。誰も教えてくれないしな。今は音楽を聴くことくらいしかできないな。
細美さんがくれた言葉、敢えてここには書かないけど、数としては決して多くはない、とってもとっても熱くて密度の高いものをもらったようなかんじ。私がいうとほんとに安っぽくなっちゃうなあ...笑
本音を言えばやっぱりあのライブハウスの中にずっと居たかったと思う。いつまでもいつまでもあの音楽に包まれて幸せなきもちでいたかった。あんな世界で生きていけたら。大好きなアーティストのライブに行くといつもそんなことを思ってしまう。自分にとってのあんな空間を探して生きていったら、いつか見つかるのかもしれない。わからんけど。
さみしいから、また会いに行こうと思う。
会いたい、だいすきな音楽に、言葉に、人に。
会いたいよー!さみしい!
年末にかけて毎月ライブの予定があるから幸せだなあと思う。ちゃんと生きようね。