がくしゅうちょう

書いて残す

大切な

 

旅行をした。尾道に行ってきた。

ほんとうにうつくしい街で出会うひとみんながやさしくて、初めていったときから私はあの街のことがだいすきになった。いますぐには無理だけどいつかあそこで暮らしたいと思っている。今回は高校からの友人と二泊三日での滞在だった。また後日暇ができたら細かく書いて残しておきたいと思っているけど、いまは細かいことは書かずにとどめておくことにする。

今一番わすれずに書き留めておきたいのは、滞在中とにかくずっとさみしかったことだ。確かあれは去年の冬で、たまたま入ったつけ麺屋さんで飲んでいたサラリーマンが尾道のことを教えてくれて、初めてあの街に辿り着いたときのこと、あのときの空の色、空気のにおい、陽射しのやわらかさ、一緒にいた友達と話したことば、たくさん思い出した。そのあともずっとあの場所のことわすれられずに今年になってからもまた別の友達と尾道を訪れた。そのときのことも、私はちゃんと覚えていた。今回で尾道に来たのは3回目で、一緒にいたひとは3回とも違うけれど全部ちゃんと、ひとつひとつ覚えている。覚えている、どれも全部大切な思い出だった、これからもきっと何回も思い出す。あの街で出会ったひと、一緒にいた友達、地元に帰って話したひとみんなが忘れていってもたぶん、私は忘れずにずっと覚えている、やさしくしてくれたこと、懐かしい空、知らないひとたちのそっけない生活のいとおしさ、私が見て感じたすべて。ぜんぶさみしさに置き換わってしまいそうだけど、そうなったって、ただ、忘れないように、たいせつに覚えていたい。あの街がすきだということは、みんなのことがすきだってことでもあるんです。さみしい。おやすみ